プロが求める人工皮革
トッププロが使うゴルフグローブといえば、以前はほとんどが本革(羊革)でした。ところが、あるゴルフメーカーの統計調査で「3~4割のプロが現在合成皮革のグローブを使っている」ということが明らかになりました。
これは、人工皮革、合成皮革の品質が上がったことと同時に、プロがゴルフグローブに求める条件が近年で変わってきたことが原因ではないかと考えられます。
高密度マイクロファイバー
当社のロングセラー821シリーズではマイクロファイバーと呼ばれる繊維生地を使用しています。
この素材は弊社の独自レシピで作っているもので、他メーカーでは作ることができない繊維です。この繊維は耐久性耐水性に優れグリップ力が高く、そして長く使っても破れないというタフさが最大の魅力でした。仕上がりで厚さ約0.7mm強ですので、グローブの生地としては少し厚めに作っています。
この厚手でハードな生地を使うことで、手への適度な緊張感とともにインパクトの衝撃を吸収してくれる役割がありました。
しかし0.7mmという数字はゴルフグローブとして厚すぎるわけではないのですが、プロが試合をともにするアイテムとしてはもっと繊細な感覚も大事にしたいという要望がありました。
繊維の製作工程での温度や繊維の成分、素材や溶剤を見直し、最終的に行き着いたのは繊維の圧縮でした。
生地にぎゅっと力をかけて薄く均した状態でグローブを作ると、強度はそのままにフィット感としなやかさがアップしました。
このまま量産ができれば問題なかったのですが、そんなアナログなやり方で生地を均一に圧縮することは現実的には不可能であるため、圧縮した状態の生地を作るように研究しました。
その結果生まれたのが、この高密度マイクロファイバーでした。
肝心の厚みは従来より約0.1mm薄くなって0.6mm弱に。使い心地はワンランク上の、まさにプレミアムなグローブとして使って頂けるようになりました。
この生地を使ったグローブ