オーダーゴルフグローブの有川革嚢工業株式会社

マイクロファイバーのグローブのカラーが黄色と白と水色な訳

もうおなじみになっていると思いますが、今、有川工業のラインナップでの一番の人気は821シリーズをはじめとする、マイクロファイバー製のグローブです。

柔らかさと頑丈さがちょうど良いバランスで文句の付け所がないのですが、1点、あるとすれば、、、カラーバリエーションです。

 

現在ラインナップには821=ストロー(ベージュ系)、822=白、824=ブルーと、この3色がメインになっています。

ゴルフショップ等でグローブの棚をみると、ほとんど白と黒、もしくは白黒ツートーンのいずれかの色のグローブばかりです。(一方、レディースはピンクや水色やほんとカラフルでいいですね!)

少しでもこの状況を変えられたら、、、と上記3色を当社のラインナップにしているわけです。

 

カラーバリエーションを作るのは、一見簡単そうに見えますが実はたいへん複雑な話なのです。

生地に色をつける時、染料や顔料を加えるのですが、この染料によって少なからず生地が変質します。

また、たとえば薄い色を染める時と、黒や焦げ茶など濃い色を染める時では使う染料の量も何倍と異なります。

染料がほとんど入っていない白の生地と、染料がたくさん詰まった黒の生地とでは、生地の感触、伸び方、丈夫さが全然違います。

また、それだけたくさんの染料を使っていると、色落ちも目立ってきます。

 

この状況下で、各色実験していった結果、なんとか商品化の合格圏内に入ったカラーがベージュと水色でした。白はもちろん問題ないとして、この2色に限っては、生地の変質がほとんどなく、染料の食いつきもよいので通常使用に耐えうる、と判断しました。

インターネット限定でグレーとパープルの2色を追加していますが、この2色はまだ少し改善の余地がありそうな状況です。

 

もし、同じシリーズの中でできるだけ柔らかいグローブがいい、というのであれば白の生地が一番柔らかいのでおすすめです。

グローブの色を選ぶときに、ファッション面だけでなく、染料による生地の機能性の方面からも考えてみると良いかもしれませんね。参考にしていただければと思います。

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