グローブを作る工場ならではの

大きな規模の工場では、広い部屋にミシンや専門のマシンが何台もあって、一人一人担当の部分が決まっていてそれぞれのテーブルで同じ作業が繰り返されるような形態をとっています。

流れ作業のようなかたちで前から後ろへと未完成のグローブが流れていき、後ろへ行くに従いだんだんと出来上がっていく。

ミシンで縫う人は、たとえば親指をつける人なら、流れてくるグローブにひたすら親指を取り付ける。

マジックテープの部分を縫う担当の人はそこを縫って次の作業の人へと送る。というような流れです。

これでも一応は手作りですが効率の良さを重視した方法といえるでしょう。

手作りのなかでも、機械作業に近い形と思います。

有川革嚢では、1件の注文に対し、一人の人がパーツを裁断(この時点で指の長さや太さ、調整できる部分はすべてやっておく)。

そして、一人の人が一気に縫い上げる、という方法をとっています。

上の企業のような方法だと、確かに効率もいいし、パワフルな生産力を発揮できるのですが、

この方法をあえてやっているのはオーダーメイドの会社だから。

一人でゴムを取り付け、親指をつけて、責任をもって仕上げまで行うというやり方をとっています。

そのため、時々こんな会話が聞こえます。

A「あのー、OOさんのグローブやけど、今どうなってる?」

B「あー、あの人のグローブなら・・・・ここにあるよー!」

担当した人は、自分で縫ったグローブならだいたい覚えているそうです。

そのため、オーダー頂いたグローブが今どういう状態なのか、お問い合わせいただければお答えできるわけです。

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